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聖の青春 [本]

「聖の青春」を読みました。

映画が公開されるので、その前に読んでおきたかったわけです。

「聖の青春」は、将棋棋士・村山聖を描いた、大崎善生のノンフィクション小説。
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村山聖は、「東の羽生、西の村山」と呼ばれ、羽生善治と並び評されるほどの天才棋士でしたが、子どものころから難病と闘い、惜しくも29歳の若さで亡くなりました。

その壮絶な人生を描いたのが本作。

感想です。

村山聖の人生は涙なくして読めないのですが、小説としての出来としてはどうかなと思います。

小説というよりは、ドキュメンタリーを読んでいる感じでした。

作者の大崎善生は、この作品がデビュー作で、それまでは将棋雑誌の編集者でした。

作者自身の取材に基づいて、書かれたもので、かなり忠実な描写だと思います。

ただ、もう少し、谷川浩司との対決軸を中心に描くとか、同世代の羽生善治とのライバル関係を軸に描くとか、小説的面白味が欲しかったです。

映画では、この小説をどう料理したか楽しみですね。

村山(松山ケンイチ)も羽生(東出昌大)もビジュアル的には似せてきてます。

映画で描き込まれている世界観も楽しみですね。

聖の青春 (角川文庫)

聖の青春 (角川文庫)

  • 作者: 大崎 善生
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
  • 発売日: 2015/06/20
  • メディア: 文庫





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悩ましい国語辞典 [本]

「悩ましい国語辞典」という本を購入しました。

タイトルに悩ましいとあるので、エッチな言葉を解説してある国語辞典と勘違いしそうですが、違います。
間違えて買ったわけではありませんよ。
国語辞典の編集者が、日本語の誤用について説明した辞典風エッセー。
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本の帯に、「舟を編む」の三浦しをんさん推薦と書いてあります。
「舟を編む」を読んだことがある人なら説明は簡単、リアル舟を編むです。
読みやすく、面白いです。

ボクも、誤用だらけです。
さっきの写真に、付箋が貼ってあるのが見えると思いますが、自分の誤用に貼りだしたら、まだ「あ」と「い」しか読んでいないのに、5枚も貼れちゃいました。
先が思いやられます。

例えば、「雨模様」
この語の本来の意味は「雨の降りそうな様子」だそうです。
ボクは「雨が降ったりやんだり」とか「シトシト降っている」とか「パラパラ降っている」ぐらいの意味だと思っていました。

読み進めると、身に覚えのある誤用がいっぱい。
日本人として恥ずかしい限りです。
しかし、「悩ましい国語辞典」がそう言っているだけで、実はほかの辞典の見解はそうでもないんじゃないかと思い、手持ちの辞典で調べてみることにしました。

ここで、問題が発生、辞典は字が小さく最近老眼になり始めたボクには目が疲れる(昔は読めたのにね)。

そこで、これをキッカケに、新しい国語辞典も買ってしまいました。

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「大きな活字の新明解国語辞典」
辞典の大きさをわかってもらうために、比較用にマウスを置きましたよ。
かなり図体が大きいです。
字も大きくて見やすいです。
持ち歩きには不向きですがね。
まあ辞典を持ち歩くことはないな。

この辞典で、さきほどの「雨模様」を調べてみました。

今にも雨の降りそうな様子。

もうぐうの音もでません。

これからも、悩ましい国語辞典と国語辞典両方を使って、読み進めていこうと思います。
また面白い誤用を、折をみて紹介しようと思います。
ボクの恥をさらすだけともいう~。

悩ましい国語辞典 ―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

悩ましい国語辞典 ―辞書編集者だけが知っていることばの深層―

  • 作者: 神永 曉
  • 出版社/メーカー: 時事通信社
  • 発売日: 2015/12/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



大きな活字の新明解国語辞典

大きな活字の新明解国語辞典

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 三省堂
  • 発売日: 2012/02
  • メディア: 大型本





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ウルトラマンが泣いている 【円谷英明】 [本]

ジブリが制作部門を解体するというニュースを読んで、昨年読んだ本を思い出しました。

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「ウルトラマンが泣いている」
著者の円谷英明は、あのゴジラを制作した円谷英二の孫。

内容は、いかにして円谷プロは失敗して、創業者一族が追い出されたかというものです。

結論からいいますと、円谷プロはコストが高い制作部門を廃止し、玩具やグッズ販売をメインとしたことから、凋落が始まっています。

なので、今回のジブリの場合も、制作部門解体が事実であれば、円谷プロの二の舞にならないか心配です。

確かに、制作をやめれば、コストは安くすむでしょう。
過去のグッズやDVDだけを売っていれば、最初のうちは儲かるでしょう。
でも、魂を創り続けなければ、人の心は魅了し続けることはできないですよ。
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ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書)

ウルトラマンが泣いている――円谷プロの失敗 (講談社現代新書)

  • 作者: 円谷 英明
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2013/06/18
  • メディア: 新書





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太陽の塔 【森見登美彦】 [本]

先日紹介した「四畳半神話大系」が面白かったので、
同じ作家の別の本を買ってみました。
【関連記事:四畳半神話大系 森見登美彦 2014.05.28】

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「太陽の塔」です。
森見登美彦氏のデビュー作です。

語り口は「四畳半神話大系」と同じようで、ボクの好きな書き様です。
主人公も彼女がいない大学生で、この点も「四畳半神話大系」と同じです。

出だしはこんな感じです。

何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。
なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。

話しの内容は、主人公の妄想ワールドです。
男のボクとしては、大学生のころは、こんなくだらんこと考えていたなと、自分の恥ずかしい過去が思い出されます。
女性が読んだら、「男ってばかね」って思う内容です。

本作は「日本ファンタジーノベル大賞」受賞作なんですが、ファンタジーなんてかわいいもんじゃないです。
男の欲望、丸出しワールドです。

途中までは、おもしろく読めたのですが、途中から元カノの夢の中に入り込んだりする描写あたりから、話がよくわからなくなりました。
最後まで読みましたが、伏線が回収できてない感じです。
先日読んだ「四畳半神話大系」は、伏線がきれいに回収できていたのにな。

ちと残念です。
男子学生の妄想話なので、伏線を回収する予定が、そもそも作者に無かったのかな。
この作品が洗練されて、その後の「四畳半神話大系」が生み出されたとも言えますね。
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太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

  • 作者: 森見 登美彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/05/30
  • メディア: 文庫





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四畳半神話大系 【森見登美彦】 [本]

四畳半神話大系 【森見登美彦】
立ち読みして気になりました。
うら若き乙女が表紙だったからではありません。
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この作家の作品は初めて読みました。
独特の言い回しにハマりました。
例えば、第一話の最初のページを引用。

異性との健全な交際、学問への精進、肉体の鍛錬など、社会的有為の人材となるための布石をことごとくはずし、異性からの孤立、学問の放棄、肉体の衰弱化などの打たんでも良い布石を狙い澄まして打ちまくってきたのは、なにゆえであるか。

とこんな具合。
ちらと、立ち読みして、おもしろいと感じ即購入。

あらすじ。

現在大学三回生である主人公「私」が、一回生のときにもっと別な選択をすれば「薔薇色のキャンパスライフ」が送れただろうと後悔する話し。

一回生のときの選択は4肢。

第1話 映画サークル「みそぎ」に入る。
第2話 同じ下宿に住む樋口師匠の「弟子」になる。
第3話 ソフトボールサークル「ほんわか」に入る。
第4話 大学内の秘密機関「福猫飯店」に入る。

各々の大学生活が4話に分かれて描かれている。

これはタイムマシンものでありません。
第1の選択肢が失敗したから、第2の選択肢を選んで・・・というのではなくて、もし一回生のときに、こういう選択をしていたら、こうなりましたという4つの話しが描かれています。
4つの並行世界です。
どれを選んでも、結果的には似たような運命になり、「薔薇色のキャンパスライフ」を送れなかったと後悔するのですが、読み手からすれば、十分充実した(波乱万丈な)キャンパスライフを主人公は送っています。

この各4話、それぞれ別の人生を描いてありますが、各話間で微妙にリンクしています。
第1話を読んだ段階では、分かりにくかったことも、第4話まで読めばすっきりします。

読了後、第1話を読み返したくなりますね。

かなりネタバレを書きましたが、最後にもうひとつネタバレ。

結局、4話ともほぼ同じ結末になるので、人生あまりかわらないよ的な感が漂いますが、ただ1点、第4話だけ結末に違いがあります。(微妙な違いですがね)

第1~3話とも「悪友の小津」と「私」の会話で終わります。
しかも、全く同じ会話で終わります。
でも第4話だけは、会話の内容は同じですが、「小津」と「私」お互いのセリフが入れ替えてあります
ささやかな、変化です。

この話しの結論としては、人なんて、生まれ持った性格があるんだから、多少選択肢を変えたところで、人生はあまり変わらんよ。
でもちょっとは変わるかもね。
ということかな。
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四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

  • 作者: 森見 登美彦
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2008/03/25
  • メディア: 文庫





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真夏の方程式 【東野圭吾】 [本]

8月3日に映画「真夏の方程式」を観てきました。
そのことはブログに以前書きました。
【関連記事:映画「真夏の方程式」 2013.08.13】
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で、非常に原作が読みたくなりました。
で、原作を読んだわけです。
で、感想です。

内容は、映画とほぼ一緒でした。
むしろ、1冊の本をよくぞ2時間の映画にまとめたもんだ、と感心しました。

細かな点は、違いがあります。
ボクが一番違うと感じたのは次の点です。
ここからは、ネタバレになりますので、読まれる方はご注意ください。

今回の話しの重要人物「川畑成実(杏)」の写真を、実の父親に渡すために、「湯川準教授(福山雅治)」が不意にカメラで撮るシーンがあります。
小説では、車の中で撮るのですが、映画では海をバックに船の上で撮ります。
これは絵柄的には、断然船上で撮った方がよいです。
映画で演じている杏の表情もあいまって、映画版のほうに軍配を上げたいです。

そしてもうひとつの、映画での変更点。
それは、先日ブログで映画の感想を書いた際に、
「物語の後半で、思わず涙しました。」と書きました。

しかし、

小説では、そのシーンがない。

ボクが思わず涙したシーンは、
「川畑成実(杏)」の父(実の父ではなく戸籍上の父)「川畑重治 (前田吟)」が、取り調べ室で、成美の姿が見えるはずのないマジックミラー越しに、成美に思いを伝えるシーンです。
この親娘の心通わせるシーンは感涙物です。
でも小説ではないんです。

小説版の評価は、標準点で、映画版は標準点以上としておきます。
小説版を標準点にした理由は、内容的に、人情物に重心があるので、個人的には、
ガリレオシリーズより、加賀刑事シリーズのほうが合っているかなと思うからです。

映画版は、前田吟と杏の熱演につきると思います。
話しの筋はほとんど一緒なのに、こんなに印象が違うものかなと感じた作品でした。
映画と小説、両方知って、違いが楽しめました。
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真夏の方程式 (文春文庫)

真夏の方程式 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/05/10
  • メディア: ペーパーバック





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クビキリサイクル 【西尾維新】 [本]

西尾維新の「クビキリサイクル」を読みました。
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西尾維新の文章って、クセがあるんですよね。
だから、今まで敬遠していました。
この「クビキリサイクル」はミステリーでしたので、読んでみよう。
と思い立ちました。
思い立ったが吉日。

あらすじは、
財閥令嬢が、五人の「天才」女性を孤島に招待。
そこで殺人事件が発生。
ミステリーとしては、ベタな設定です。
主人公は、招待された天才女性の中の一人「玖渚友」の付添でやってきた「いーちゃん」

ミステリーファンが、この作品を読むと、物足りなさを感じます。
この作品は、ミステリー(謎解き)を楽しむのではなく、
主人公「いーちゃん」と天才女性たちとの掛け合い(会話の応酬)を楽しむ作品です。
西尾ファンには、そこが魅力なんでしょう。
ボクは、西尾作品の初心者なので、かなり難解なセリフがありました。

「いーちゃん」が会話を交わしていく中で、時折、
「戯言だよな」と自嘲気味にセリフを吐きます。

そこから、この「クビキリサイクル」を第1作として、この後続くシリーズを、
戯言(ざれごと)シリーズと言うらしいです。

ボクは人生において、「戯言」なんていう単語、口にしたことないな~。

作品の中で気にいったセリフがありましたので、引用します。

「天才は薔薇じゃないよ。
日本にはよくいるじゃないか、努力したことそれ自体を誇りに思う人間が。
これだけ苦労したんだから結果なんて関係ない、とね。
努力はそれだけで価値がある、とか。
私はああいうの認めてもよいと思う。
《努力をした》というのはそれで立派な結果だからね。
私が気に食わないと思うのはやればできただとかやらなかったからできなかっただけだとかそういう妄言を吐かす輩の方だ。
《できるとは言ったがやるとは言ってない》
まったく……色々な人間がいるよな、世の中には。」
(43ページ引用)

ボクの周りにも、こういう輩、いるよなと思っちゃいました。
やっぱりこの作品は、登場人物同士の会話を楽しむ作品だと思います。

本作の中で、多数の伏線がでてきますが、半分ぐらいしか、回収できていません。
これは、戯言シリーズの次作以降への引きなのでしょうか。
続きを読みたくなりました。

わずか1作品を読んだだけで、西尾維新をわかった風に書いたボクのこの文章も、所詮「戯言」だよな。(笑)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い (講談社文庫)

  • 作者: 西尾 維新
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/04/15
  • メディア: 文庫





タグ: 西尾維新
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古典落語100席 【立川志の輔 選・監修】 [本]

先日、映画「麒麟の翼」のことをブログに書きました。
その記事の中で、
「結末がわかっていても楽しめる映画を作りゃあいいだけのことです。」
ということを書きました。

そういう意味においては、落語ってすごいですよね。
結末(オチ)がわかっているのに、何度も何度も演じられ、
それでいて、今もなお、ボクたちを楽しませてくれるんです。

今回は、落語の本を読みました。
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「古典落語100席」

落語100話のダイジェストです。
1話2ページに簡潔にまとめられています。

「饅頭怖い」や「目黒のサンマ」などおなじみのものも載ってました。
でもボクは、落語に詳しくないので、9割は知らない話しでした。

ボクのお気に入りは、今まで知っている中では
「猫の皿」です。
今回、この本を読んで知った中では
「近日息子」がよかったです。
みなさんも、たまには落語いかがでしょう。
実際に、寄席で観るのもいいですが、本で読むのも一興です。

古典落語100席―滑稽・人情・艶笑・怪談…… (PHP文庫)

古典落語100席―滑稽・人情・艶笑・怪談…… (PHP文庫)

  • 作者: 立川 志の輔
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 1997/11
  • メディア: 文庫





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ガリレオの苦悩 【東野圭吾】 [本]

『ガリレオの苦悩』を読みました。

東野圭吾のガリレオシリーズ第4弾です。

ガリレオシリーズとしては「容疑者Xの献身」の次の作品。
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久しぶりにガリレオシリーズを読みました。

この作品は短編集です。

読みやすいです。
内容も大変おもしろいです。
ボクには、この文体が合うのでしょうね~。

この作品には、テレビドラマのガリレオシリーズのオリジナルキャラクターである内海薫が初登場します。

テレビドラマやアニメに、原作にはないオリジナルキャラが登場することは、よくあります。
でもそのテレビドラマのオリジナルキャラが、原作に登場するケースは珍しいですよね。
今回、小説で読んだ感じでは、上手く溶け込んでいました。

ファンが望むものを描く東野圭吾は、懐が深いなあと思ってしまいました。

加賀シリーズでも、オリジナルキャラではありませんが、松宮刑事の扱いが、テレビドラマに準じて、小説でも出番が増えています。

こんなにファンサービスが旺盛だと、いずれは、ガリレオVS加賀刑事の推理対決などもありそうですね。

ガリレオの苦悩 (文春文庫)

ガリレオの苦悩 (文春文庫)

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/10/07
  • メディア: 文庫





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イニシエーション・ラブ 【乾くるみ】 [本]

正月に読んだ本を紹介します。
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イニシエーション・ラブ(乾くるみ)

本の背表紙に、

青春小説―と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。
「必ず二回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。

と書いてあったので、興味を持ち読んでみました。

感想です。

基本は、青春恋愛小説です。
ミステリーかどうかは疑問です。
なので、恋愛小説が苦手なボクとしては、「最後から二行目」のドンデン返しが無かったら、この小説は読んでいませんね。

先に紹介した背表紙に「本書は全く違った物語に変貌する」と書いてありましたが、
一応、青春恋愛小説の範疇でのドンデン返しです。

実は「夢オチ」だったとか。
主人公たちが「侵略のために地球に潜伏している宇宙人」だったとか。
そこまでのドンデン返しは無いので、安心して読んでください。

ボクは、最初読み終わったとき、意味がわかりませんでした。
後からジワジワ来ました。
あ~、そういう話しね~、って感じ。

興味があれば読んでみてください。

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

  • 作者: 乾 くるみ
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/04
  • メディア: 文庫





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