県庁おもてなし課 【有川浩】 [本]
この本、結構流行っているらしいです。
本のキャッチコピーは、「ふるさとに恋する観光小説」
内容は、高知県庁おもてなし課が、観光企画の立案、実施に、右往左往という話です。
高知県庁おもてなし課は実在しますが、ドキュメンタリーではありません。
おもてなし課をモチーフにしたフィクションです。
感想です。
非常に読みやすい小説です。
おもしろいです。
作者有川浩(高知県出身)の高知県に対する愛が感じられる小説です。
作者が高知県をよくしていきたいと思っているため、
作者がわざと「エンターテイメントに徹しきらなかった」小説だと思いました。
小説のキャッチコピーにある「ふるさとに恋する」は、本質を表していると思います。
物語の3分の1ぐらいまでは、
「民間感覚」と「県庁ルール」の違いに戸惑うおもてなし課の主人公たちが、おもしろく描かれています。
テンポ良く物語が、進んで行きます。
感心したのは、作者は、ありがちな「県庁批判」に偏ることなく、ある程度「県庁のしがらみ」も理解を示しながら、物語を進行させているところです。
そうすることによって、あまりギスギスした内容にならず、郷土愛を感ずる小説に仕上がっています。
しかし、物語中盤の企画立案に話が移ると、わりと妥当な案が提示されるんですよね。
フィクションなんだから、もっと荒唐無稽案でも良かったのかなと思います。
物語のスピード感が鈍った感じがしました。
小説に描かれている「高知県まるごとレジャーランド化」案は、高知県庁がその気になってプロジェクトを組めば、やれんこともないなあという印象。
もちろん、「やれんこともないなあ」と読み手を思わせたのは、作者有川浩の筆力かもしれませんがね。
物語の冒頭に出てくる「パンダ誘致論」(もちろんフィクションです)が、夢がある企画だっただけに、ちょっと惜しいなあと思いました。
作者の郷土愛が、荒唐無稽案ではなく、実現できそうな案を提示させたのでしょうね。
中盤から終盤にかけて、恋愛小説の要素が色濃くなります。
個人的にはそんな要素いらんだろの気分。
カタブツの県庁組織
その中で、「民間意識」の「おもてなし課」が突っ走るという内容で全編通しても良かったかなあと思います。
ボクは、恋愛小説苦手なんですよね。
恋愛が苦手なのかもしれませんがね~。
巻末に、作者と「実在のおもてなし課」の人らとの鼎談が掲載されています。
これは蛇足かな。
手前味噌な感じで、どうかなと思いました。
なんかいろいろ書きましたが、不満部分を差し引いても、結構楽しめる小説です。
早々にドラマか映画になると思います。
そうなる前に読んでおきましょう。
本のキャッチコピーは、「ふるさとに恋する観光小説」
内容は、高知県庁おもてなし課が、観光企画の立案、実施に、右往左往という話です。
高知県庁おもてなし課は実在しますが、ドキュメンタリーではありません。
おもてなし課をモチーフにしたフィクションです。
感想です。
非常に読みやすい小説です。
おもしろいです。
作者有川浩(高知県出身)の高知県に対する愛が感じられる小説です。
作者が高知県をよくしていきたいと思っているため、
作者がわざと「エンターテイメントに徹しきらなかった」小説だと思いました。
小説のキャッチコピーにある「ふるさとに恋する」は、本質を表していると思います。
物語の3分の1ぐらいまでは、
「民間感覚」と「県庁ルール」の違いに戸惑うおもてなし課の主人公たちが、おもしろく描かれています。
テンポ良く物語が、進んで行きます。
感心したのは、作者は、ありがちな「県庁批判」に偏ることなく、ある程度「県庁のしがらみ」も理解を示しながら、物語を進行させているところです。
そうすることによって、あまりギスギスした内容にならず、郷土愛を感ずる小説に仕上がっています。
しかし、物語中盤の企画立案に話が移ると、わりと妥当な案が提示されるんですよね。
フィクションなんだから、もっと荒唐無稽案でも良かったのかなと思います。
物語のスピード感が鈍った感じがしました。
小説に描かれている「高知県まるごとレジャーランド化」案は、高知県庁がその気になってプロジェクトを組めば、やれんこともないなあという印象。
もちろん、「やれんこともないなあ」と読み手を思わせたのは、作者有川浩の筆力かもしれませんがね。
物語の冒頭に出てくる「パンダ誘致論」(もちろんフィクションです)が、夢がある企画だっただけに、ちょっと惜しいなあと思いました。
作者の郷土愛が、荒唐無稽案ではなく、実現できそうな案を提示させたのでしょうね。
中盤から終盤にかけて、恋愛小説の要素が色濃くなります。
個人的にはそんな要素いらんだろの気分。
カタブツの県庁組織
その中で、「民間意識」の「おもてなし課」が突っ走るという内容で全編通しても良かったかなあと思います。
ボクは、恋愛小説苦手なんですよね。
恋愛が苦手なのかもしれませんがね~。
巻末に、作者と「実在のおもてなし課」の人らとの鼎談が掲載されています。
これは蛇足かな。
手前味噌な感じで、どうかなと思いました。
なんかいろいろ書きましたが、不満部分を差し引いても、結構楽しめる小説です。
早々にドラマか映画になると思います。
そうなる前に読んでおきましょう。
タグ:本
今年も残すところ数時間。
大変と言う言葉しか出てこない1年でしたが
色々と美味しいものや面白そうな場所などを紹介して頂いたり
知らない世界が見えたりと楽しませて頂きました。
本年も1年ありがとうございました。
来年も引き続き宜しくお願いします。
良いお年をお迎え下さいね(^.^)。
by 瀬木あおい (2011-12-31 16:57)
いろいろあった一年でしたが、来年は是非とも良い一年にしたいですね。
来年もよろしくお願いいたしますm(__)m
by 唐津っ子 (2011-12-31 20:35)
瀬木あおいさん、ありがとうございます。
こちらこそ、いろいろ参考にさせていただきました。
瀬木さんのブログに影響されて、行動することが多いですよ。
特に、東京なんて、自分で調べるの面倒なので、瀬木さんのブログに載ってたとこ行ってみようという感じです。
本年もありがとうございました。
来年も、よろしくお願いします。
by yan (2011-12-31 20:39)
唐津っ子さん、ありがとうございます。
唐津っ子さんのブログを読んで、いつも楽しんでいます。
来年もよろしくお願いします
by yan (2011-12-31 20:47)
来年も宜しくお願いいたしますm(__)m 血統からの馬券術楽しみにしてます。
by ritton2 (2011-12-31 23:07)
ritton2さん、ありがとうございます。
こちらこそ、来年もよろしくお願いいたします。
by yan (2012-01-01 21:03)