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福永祐一騎手引退に寄せて [雑記]

2023年2月末日で福永祐一騎手が引退しました。
騎手生活27年。
個人的感想としては、27年もの長い間、騎手をやっていたのかとも思うし、もう27年も経過したのかという思いもある。

実はボク、福永騎手のデビュー戦、現地の中京競馬場で観戦していました。
福永騎手は、衝撃のデビュー2連勝で、華々しいスタートを切りました。
2022年、角田大河騎手が、福永騎手以来3人目のデビュー2連勝を果たしました。
そのときグリーンチャンネルのキャスターが、「福永騎手もデビュー2連勝だったんですね」というニュアンスの発言をしていました。
それを見てボクは、そんなことも知らんのかなどと、ひそかにマウントを取ったりしていました。
そんなデビュー2連勝のころから、27年経過したわけで、ボクも27年歳を取ったわけです。

若いころの福永騎手は、天才福永洋一の息子ということもあって、テレビや雑誌でインタビューされることが多かったと思います。
その若いころのインタビューなどで、ボクが印象に残っているのは、父親が落馬事故で引退しているので、騎手になるときに、家族から大変反対されたということ。
また、騎手の夢として、父親が成しえなかった日本ダービー制覇をしたいということ、が記憶に残っています。

そのダービー制覇の夢は、意外に早くチャンス(あくまでチャンスですが)が巡ってきました。
デビュー3年目に超良血馬キングヘイローとのコンビでダービー初騎乗。
しかし当のダービーでは、初ダービーの緊張感のために馬を御しきれなかったのか(これはあくまで個人の推測です)、ハイペースで逃げを打ち、最後に失速、14着でした。
このあと、ダービーに何度も騎乗するも、なかなか勝利できず、ダービー制覇したのは、デビュー23年目(ダービー挑戦19回目)のワグネリアンでの勝利でした。
G1は幾度となく勝利しているのに、ダービーはなかなか勝てなかったため、「キングヘイローの呪い」などという、福永騎手にとってもキングヘイローにとっても不本意である言葉が、囁かれました。

しかし、「呪い」かどうかはさておき、福永騎手とキングヘイローは何かと縁があるなあと思います。
キングヘイローがG1を11度目の挑戦で初勝利したとき、2着に来たのが、福永騎手騎乗のディヴァインライトでした。
種牡馬としてキングヘイロー産駒の初G1勝利はオークスのカワカミプリンセスでしたが、このとき2着は福永騎手騎乗のフサイチパンドラでした。

ところで、福永騎手ほどの騎手でも、不思議と有馬記念の勝利がありませんでした。
最後の有馬記念となった2022年ボルドグフーシュ騎乗のレースでも、惜しくも2着でした。
このレース、キングヘイロー産駒は出走していませんでしたが、なんと勝利したイクイノックスは母父がキングヘイロー(つまりおじいちゃん)でした。
ボクはキングヘイローの縁を知っていただけに、思わず「そっちか」と悶絶しました。

競馬はよく「血統のスポーツ」といいますが、ボクは「縁のスポーツ」だとも思います。
福永騎手も引退して、次は調教師として活躍されることと思います。
ぜひ、キングヘイローに縁のある馬で、G1制覇をすることを願います。

引退式で福永騎手は「長きにわたった親不孝を終えることができた」と表現していました。
今までのご家族のご心配が偲ばれるような発言でした。
本当に、今まで、騎手としてお疲れさまでした。



タグ:雑記
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