SSブログ

太陽の塔 【森見登美彦】 [本]

先日紹介した「四畳半神話大系」が面白かったので、
同じ作家の別の本を買ってみました。
【関連記事:四畳半神話大系 森見登美彦 2014.05.28】

taiyounotou01.JPG
「太陽の塔」です。
森見登美彦氏のデビュー作です。

語り口は「四畳半神話大系」と同じようで、ボクの好きな書き様です。
主人公も彼女がいない大学生で、この点も「四畳半神話大系」と同じです。

出だしはこんな感じです。

何かしらの点で、彼らは根本的に間違っている。
なぜなら、私が間違っているはずがないからだ。

話しの内容は、主人公の妄想ワールドです。
男のボクとしては、大学生のころは、こんなくだらんこと考えていたなと、自分の恥ずかしい過去が思い出されます。
女性が読んだら、「男ってばかね」って思う内容です。

本作は「日本ファンタジーノベル大賞」受賞作なんですが、ファンタジーなんてかわいいもんじゃないです。
男の欲望、丸出しワールドです。

途中までは、おもしろく読めたのですが、途中から元カノの夢の中に入り込んだりする描写あたりから、話がよくわからなくなりました。
最後まで読みましたが、伏線が回収できてない感じです。
先日読んだ「四畳半神話大系」は、伏線がきれいに回収できていたのにな。

ちと残念です。
男子学生の妄想話なので、伏線を回収する予定が、そもそも作者に無かったのかな。
この作品が洗練されて、その後の「四畳半神話大系」が生み出されたとも言えますね。
にほんブログ村 競馬ブログ 競馬予想へ
↑ランキングアップにご協力お願いします~。

太陽の塔 (新潮文庫)

太陽の塔 (新潮文庫)

  • 作者: 森見 登美彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/05/30
  • メディア: 文庫





nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:競馬

nice! 3

コメント 4

唐津っ子

もう何年、まともな本、読んでないか判りません…(汗)

読むのは週刊誌か競馬新聞くらいかなぁ(笑)
by 唐津っ子 (2014-06-10 23:03) 

yan

唐津っ子さん、ありがとうございます。
競馬新聞の字も小さいので、辛くなってきています。(涙)
馬券を外す言い訳にこと欠きません。
by yan (2014-06-14 23:13) 

瀬木あおい

最近、森見さんは読んでませんが
コレは数年前に読みました。
別に太陽の塔でなくてもいいだろ?
って言うのが私の思いなんですけど。

森見さんの本は少しづつつながっている作品が多く
この人、ここに出てたなぁ?とか
こんな過去があったのかぁとか
そういう楽しみ方もできますよねぇ。
久しぶりに読んでみようかな。

ただ、この方の作品は読み終えた後に
スッキリしないのがポイントな気がします。

by 瀬木あおい (2014-06-28 14:14) 

yan

瀬木あおいさん、ありがとうございます。
森見さんの本は、まだ2冊しか読んでいないので、何とも言えません。
「四畳半神話大系」は、うまく伏線を回収出来ていた気がしますが、「太陽の塔」はスッキリしませんねぇ。
by yan (2014-06-28 19:48) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0